暖かくなって、気持ちが良い日が続いていますね。
ワンちゃん、ネコちゃんにとっても、ぽかぽかで気分がリラックスしやすいかと思います。
ただし、暑さに慣れていないこの季節。熱中症になりやすい時期でもあるので、ご注意を!
過去の『ワンポイントアドバイス』で熱中症のことを書いてあります。また、お時間のあるときに
読んでみて下さい。
さて、今回はノミ・ダニ予防についてお話しします。
ノミに関しては一年中、ダニに関しては春先から秋口まで予防が必要と言われています。
何故、予防が必要なのか?
①ノミ・ダニに刺されると皮膚炎を起こします。その皮膚炎を動物は必死になって掻いてしまうため
重度の皮膚炎を引き起こしてしまいます。
②ダニは吸血し終えるまで、断固として皮膚から離れないため、
予防をしていないと生きたままのダニを家の中に持ち込んでしまうことがあります。
結果的に、ワンちゃん、ネコちゃんにとっては不衛生ですよね。
この二つが一般的に予防する理由と言われてきました。
これまでは、あまり草むらや山に入らないし、ダニは付かないから、まぁいいか。と考えられるご家族が多かったみたいです。
しかし、近年、
マダニ媒介性重症熱性血小板減少症(Severe Fever with Thrombocytopenia Syndrome:SFTS)
が有名になり、予防の重要性が見直されています。
これまでも、私たち人に感染するマダニ媒介性の疾患は多く知られていましたが、重症になりうる疾患ということで一目を浴びました。
ワンちゃんの予防をしたからといって必ずしもSFTSを防げるわけではありませんが、感染の経路を一つ断つことは重要と考えています。
もちろん、SFTSを防ぐために、ダニのシーズンに山などへ行く場合は長袖、長ズボンで行動、ダニの忌避剤を使うなどは重要です。
『健康への第一歩は予防から』
という言葉、確かに。と思うことが多々あります。
健康の維持のためにも、参考にしてみて下さい。
特に小さなお子さんや高齢者の方は、こういった感染症に対し注意が必要と言われていますので、参考にして下さい。