当院では、内科や外科疾患、様々な疾患に対応しており、
大阪、京都、三重などの二次診療施設との提携も行っています。
以前、掲載したように麻酔や外科には力を入れています。
今回は、ひとみ動物病院でできる細かな診療部分を説明します。
それでは、まず繁殖系に関して。
ARKRAY社製のSPOTCHEM VIDASシリーズ
この機械は、甲状腺ホルモン、コルチゾールという副腎皮質ホルモン、プロジェステロンという黄体ホルモンが定量測定できます。
甲状腺ホルモンやコルチゾールは測定できる機械が普及していますが、
プロジェステロン測定は、当院の特色の一つです。
プロジェステロンをみることで、何ができるのか?を紹介します。
交配適期 つまり、ワンちゃんが受胎できる最適な時期を見極めることができます。
また、高齢のワンちゃんの卵巣疾患の検査でも役立ちます。
ワンちゃんは年に約2回しか排卵しない季節発情性の生き物です。
そのため、1度のチャンスを逃してしまうと半年以上待たないといけません。
また、年齢を重ねると受胎能も下がってしまうため、しっかりと交配適期を見極めたいものです。
交配適期判定法には、発情出血から概算する方法、体、行動の変化をみる方法、スメア(膣垢)検査法、超音波検査法などがありますが、
どれも正確な排卵日を見極めることは困難といわれています。
プロジェステロンを測定すればほぼ正確に排卵日を見極めることができます。
プロジェステロン測定の時期は、発情出血が認められてから数日後です。
最後に、出産を考えているワンちゃん、発情周期の乱れが気になるワンちゃんにとって非常に有用な検査ですので、
気になることがある方は、ご相談ください。