当院でできること①と②はワンちゃんのお話でしたので、
ネコちゃんについてのお話もします。
近年、ネコちゃんで多い疾患は、腎臓病です。
高齢ネコの3頭に1頭、ネコ全体では、10頭に1頭の割合で罹患しています。
明確な原因は不明ですが、
ネコは、もともと肉食で、高タンパクな食餌が必要なのと、
水分が不足しないように腎臓で尿を濃縮するため、
腎臓に負担がかかりやすいのが特徴とされています。
現在、腎臓病は的確に病期を診断し、治療をすることで確実に寿命を延ばすことができます!
International Renal Interest Society(IRIS)、国際獣医腎臓病研究グループが
提唱している病期のステージングをしっかりと実施し、治療を行っています。
例えば、尿にタンパクが漏出していると、腎臓病の進行の原因の一つですが、
それを抑制すると、生存期間は約2.5倍延びるとされています。
ネコちゃんの投薬はご家族の悩みの一つですが、最近新しく、液体で、さらにネコ用のおクスリが
使えるようになりました。嗜好性にも優れていてとても良いクスリです。
小動物獣医学は日々進歩しており、確実に病気に対する治療法は増えています。
当院では、積極的に院内セミナーや企業主催のセミナーに参加し、
新しい情報を各獣医師が応用できるようにしておりますので、
ご気楽にご相談ください。