公益財団法人動物環境福祉協会Evaさんの
命はお金で買わない
という運動のご紹介です。
幸せな犬、猫が増えていることは事実ですが、
まだまだ、人間の都合で殺処分されている動物がいます。
個人の力では、なかなか解決できない問題ですが、個人が集まれば大きな力になります。
純血で可愛いワンちゃん、ネコちゃんを否定するつもりはありません。
最近、保護施設からご家族になったワンちゃんを診察することがありますが、しっかり感染症のチェックもしてくれていますし、
すごくかわいい子が多いと思います。
近年、雑種犬が人気犬種 第3位に入るほどかわいい子が多いみたいですよ。
当院でできること①と②はワンちゃんのお話でしたので、
ネコちゃんについてのお話もします。
近年、ネコちゃんで多い疾患は、腎臓病です。
高齢ネコの3頭に1頭、ネコ全体では、10頭に1頭の割合で罹患しています。
明確な原因は不明ですが、
ネコは、もともと肉食で、高タンパクな食餌が必要なのと、
水分が不足しないように腎臓で尿を濃縮するため、
腎臓に負担がかかりやすいのが特徴とされています。
現在、腎臓病は的確に病期を診断し、治療をすることで確実に寿命を延ばすことができます!
International Renal Interest Society(IRIS)、国際獣医腎臓病研究グループが
提唱している病期のステージングをしっかりと実施し、治療を行っています。
例えば、尿にタンパクが漏出していると、腎臓病の進行の原因の一つですが、
それを抑制すると、生存期間は約2.5倍延びるとされています。
ネコちゃんの投薬はご家族の悩みの一つですが、最近新しく、液体で、さらにネコ用のおクスリが
使えるようになりました。嗜好性にも優れていてとても良いクスリです。…
いつも鴨川の観察をしているマリーちゃん
今日も鴨川は、異常なしニャ〜。
急に声をかけられてびっくり
今回は、心臓病についてのお話。
当院でできること②(今回は、当院の得意なところ...)
ひとみ動物病院では、心臓病を診断、治療できる機材そしてスタッフが充実しています。
ワンちゃんの死因のトップにある心臓病。
一昔前、フィラリアという寄生虫が心臓の中に寄生することによって
右心不全をきたす、フィラリア症による心臓病が多かったですが、
最近は、ご家族の予防知識が高まっていることや、
犬小屋ではなく同じ家の中で、家族としてワンちゃんを迎えることが多くなったことで
かなり少なくなってきました。
近年は、私たち人と同様、ワンちゃんの寿命も長くなったことで、慢性弁膜疾患が増加しました。
心臓内で血液が逆流しないように存在する弁(僧帽弁)が、加齢性に変性、肥厚し、
心臓内の血流に逆流が生じてしまう疾患である、僧帽弁閉鎖不全症(粘液腫様変性性弁膜疾患)が
ワンちゃんで多くみられる心臓病です。
特に、僧帽弁閉鎖不全症はトイプードル、マルチーズ、シーズー、チワワなど小型犬種に多い疾患で、
日本では小型犬種が人気なため、よ…
当院では、内科や外科疾患、様々な疾患に対応しており、
大阪、京都、三重などの二次診療施設との提携も行っています。
以前、掲載したように麻酔や外科には力を入れています。
今回は、ひとみ動物病院でできる細かな診療部分を説明します。
それでは、まず繁殖系に関して。
ARKRAY社製のSPOTCHEM VIDASシリーズ
この機械は、甲状腺ホルモン、コルチゾールという副腎皮質ホルモン、プロジェステロンという黄体ホルモンが定量測定できます。
甲状腺ホルモンやコルチゾールは測定できる機械が普及していますが、
プロジェステロン測定は、当院の特色の一つです。
プロジェステロンをみることで、何ができるのか?を紹介します。
交配適期 つまり、ワンちゃんが受胎できる最適な時期を見極めることができます。
また、高齢のワンちゃんの卵巣疾患の検査でも役立ちます。
ワンちゃんは年に約2回しか排卵しない季節発情性の生き物です。
そのため、1度のチャンスを逃してしまうと半年以上待たないといけません。
また、年齢を重ねると受胎能も下がってしまうため、…
当院の看護師が全員、
認定動物看護師
の資格を得ました!
もともと、動物看護師の資格は、団体が個別に認定していたのですが、
数年から国内で統一され、より質の高い看護職を目指すために、数年前から国内で統一化され、
年に1度の試験が行われています。
欧米の動物看護師は、より専門性の高い職業となっています。
獣医療の高度化が進む中、看護のレベルも上げていかないと、良い病院は作れないと思います。
これからも、病院のレベルアップのために努力です。
新しい、生体モニタ機器を導入しました。
この機器の説明を受けて、
この機器があれば、生体パラメータを全てモニタリング出来るなーって思いました。
心電図、血圧、体温、呼吸器機能はもちろん、循環動態などもモニターできます。
しかも、後に解析することが出来ます。
人医で用いられている機種なので、成人、小児、新生児と細かな設定ができます。
但し、動物の場合は新しく設定しなければなりませんが。。。
犬と猫で違いますし、小型犬と大型犬でも異なります。
最後に、カラフルで見やすいってのも特徴みたいです。
色彩や、各パラメータの色を自分でカスタマイズできて、
好みの色にできます。
毎年、6月に行われている獣医循環器学会に今年も参加してきました。
京都は東海道新幹線が走っているので、関東方面へのアクセスは良いですね。
新幹線を 東海道→北陸 と乗り継いであっという間に到着。
近年、循環器は、心不全のバイオマーカーや心臓外科がよくトピックスにあげられています。
また、毎年、獣医麻酔外科学会と画像診断学会の合同学会で、外科や画像診断の勉強もできます。
今年は、肝臓外科の医師や心臓内科・外科の医師が来られていて、人医療での状況や獣医に応用できないかといった講演もありました。
その他には、外国の獣医師の新しい心臓外科のデバイス(装置)の開発・説明なんかもありました。
どんなことでも、新しいことを発見したり学ぶことは楽しいです。
東京は、やっぱり人が多いですね・・・
先日、病院のスタッフで焼肉に行ってきました。
四条河原町に古くからあるお店です。
良い医療を提供するには、スタッフ間のコミュニケーションが大切です。
和気藹々としてます。